これからの働く環境(ワークスペース)を考える時、AIの影響を排除できるはずがありません。企業の従業員として(または個人としても)、生成AIを利用して業務成果物作成の生産性を飛躍的に向上させる時代になってきましたから。 VDIとAIが高度に融合することが、これからの働き方と働く環境を形作ることは明確です。VDIはAIのパワーを効果的に活用するための、集中管理型で標準化された環境となります。両者のシナジーは、将来的に更に高度な技術の統合を可能にする道筋をつくります。VDI + AIに内在する適応性とスケーラビリティにより、私たちのワークスペースは、変化するビジネスニーズと技術革新にもシームレスに対応し、進化し続けることができます。 以下に、現時点で想定するいくつかの注目すべきポイントを挙げてみます。 あなたを知るワークスペース:AIによるパーソナライゼーション VDI環境内のAIは、あなたの作業パターンを分析し、よく使うアプリケーション、その設定、更には作業結果(成果物等)をどのように次のフローで処理するかを整理して学習します。この知能により、動的に環境をカスタマイズ可能となり、仮想デスクトップが常にユーザー個人の業務ワークフローに最適化されます。更に、VDIセッション内に統合されたインテリジェントなバーチャルアシスタントは、オンデマンドのサポートとガイダンスを提供し、トラブルシューティングやタスクの完了をこれまで以上に効率化します。 パフォーマンスの解放:AIによる最適なリソース管理 リソースのボトルネック(CPUやメモリの枯渇等)がパフォーマンスに影響し、思いについてこない操作感にイライラが募る、、そんな残念な事象は過去のものに。AIアルゴリズムは、VDI環境の物理リソースを監視し、リアルタイムの需要に基づいて動的に割り当てる能力を習得します。これにより、仮想デスクトップは必要なタイミングで必要なリソースを確実に確保できます。一歩進んだ機能として、AIは将来のリソース要件を予測し、生産性に影響を与える前に問題を事前に解決できるよう支援します。このインテリジェントな管理は、ITのルーティーンタスクの自動化にも拡張され、貴重な時間とリソースを解放します。 適応を続けるセキュリティ:AIによる防御 ますます複雑化する内外の脅威に対して、AIはワークスペースのセキュリティに大きなアドバンテージを提供します。VDI環境内のユーザー行動とシステム活動を継続的に分析することで、AIはセキュリティ侵害の兆候となる異常を検出できます。過去のデータから学習し、攻撃を予測・防止するこのプロアクティブなアプローチは、より強靭でセキュアなワークスペースを実現します。 境界のないワークスペース:柔軟性とアクセシビリティの再定義 VDIは既に物理的な場所の壁を打破し、あらゆるデバイスからセキュアなリモートアクセスを可能にしました。AIはこの柔軟性を更に進化させます。ネットワーク状況やユーザーのロケーションに応じてパフォーマンスを自動最適化することで、横浜の自宅オフィスで作業する場合でも、移動中や出先で作業する場合でも、一貫したシームレスな体験を保証します。更に、VDIが持つ多様なデバイスへの対応能力は、AIによって更に強化され、企業は既存のハードウェア投資を最大限に活用できます。 「それはもうできてるよね?」その通りです。しかし、これからの新しいデバイスやアプリケーションへの対応、未知の接続環境なども考慮した幅広い適応をAIは支援します。同時に、自動化にのせて管理者による諸々の設定工数削減、ミスを回避することも実現します。 妄想ではない、明日のワークスペース 上記のポイントは、これからの必然として想定される進化であり、CitrixはそのプラットフォームへのAIの統合を積極的に進めています。つまり、これらの進化はそれほど遠い先の話しではなく、明日のワークスペースはもう手の届くところで準備を始めているのです。デスクトップありきではなく、ブラウザと個々のアプリケーションが前面にでて、すべてが融合するワークスペース。常にセキュリティとユーザーエクスペリエンスを最優先に実現します。 明日のワークスペースについて、皆さんの声を聞かせてください。…
Citrixプラットフォーム宣言から1年、プラットフォームはどう進化したのか?プラットフォームはお客様のビジネスにどのように貢献するのか?2025年のCitrixプラットフォームを解説します。 Citrixプラットフォームの全体像 業務遂行の中核はアプリケーションを使ってデータ(コンテンツ)を生成・処理すること。PCなどのデバイスを操作し、ネットワークを経由して業務アプリケーションとデータを利用するための包括的な環境をワークスペースとして提供するのがCitrixプラットフォームです。 画面転送によるアプリケーション仮想化およびデスクトップ仮想化(Citrix Virtual Apps and DesktopsおよびCitrix DaaS) 主にWindowsアプリケーションとデスクトップをユーザーデバイスへ画面転送し、遠隔操作によって利用。シンクライアントシステムとしても絶大な信頼があります。 ZTNA型のセキュアなアクセス(Citrix Secure Private Access) TCP/UDPベースのレガシーな業務アプリケーション、またSaaSを含むWebアプリケーションへのセキュアなアクセス。VPNを代替します。 セキュアなWebブラウザ(Chrome Enterprise Premium*) SaaS/Webアプリケーションへアクセスする、セキュリティを強化したエンタープライズ向けのブラウザ。 これら3つのセキュアアクセスを軸に、負荷を最適化しセキュアで効率的なアプリケーション配信を行うネットワーク機能、モバイルアプリケーション・デバイスの管理、システムとしてすべてをコンロールする一元管理、システムをオンプレミス・クラウドに展開する仕組み等をまとめて提供します。更に、全社ITの中で他のシステムと連携する必要性にも対応します。…
2024年前半、CitrixとMicrosoftは両社の協業を深め、クラウドおよびAIソリューションの開発を支援するための8年間の戦略的提携を結びました。 そしてMicrosoft Ignite 2024での発表を受け、CitrixはAzure Virtual DesktopおよびWindows 365の機能を拡張して、お客様の業務環境(= モダンワークプレイス)を更に効率よくセキュアにすべく支援を強化します。特にCitrixとWindows 365の統合運用にフォーカスし、Citrixが新たに提供する付加価値を解説します。 仮想化、ZTNAによるモダンワークプレイス実現 DX推進、生成AIの企業IT適用など優先事項が変化する中で、お客様の現状はより複雑になっています。デバイスの進化、ユーザーロケーションの増加、業務アプリケーションの多様化、入り混じるシステムの境界等に対処し、モダンワークプレイスを確立することは企業戦略を実行するための基盤と言えるでしょう。 Microsoft Azureクラウド、Azure Virtual DesktopおよびWindows 365はこの基盤であり、Citrixは以前からの仮想化テクノロジーに加え、ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)機能でセキュリティを強化し、優れたエクスペリエンスと統合管理を付加します。 詳細に入る前に、Azure Virtual DesktopとWindows 365の違いを整理します。…
Citrix Receiverからの移行は済んでいますか?なんて、何年前のトピックだよ!という指摘をもらいそうですが、洗練されたUIと操作性はデモ映えする一方、Citrix Receiverは毎日の私の業務の支えでした。 あれから数年、その目的と構成は変わらないままCitrix Workspace appに名前が変わり、新しい機能が追加され、Citrixプラットフォーム上でセキュアなアクセスを行うすべてのサービスへの入口として大きく進化しています。 改めて、Workspace appの特徴を整理しましょう。 業務に必要なアプリケーション、デスクトップ、データに、あらゆるデバイスから即座にアクセス 以下への共通のアクセスポータル: 画面転送による仮想アプリケーション&デスクトップ(VAD/DaaS) ZTNA – Web & SaaS、レガシーなTCP/UDPアプリケーション(SPA) セキュアなエンタープライズ用ブラウザ(Enterprise Browser) デバイスを問わず一貫した操作性とLook &…
Citrix Cloudは2017年のデビュー以来、Citrix DaaSとして仮想デスクトップ・アプリケーションサービスを提供し、お客様の毎日の業務を支えています。 Citrix Cloudではこの度、アカウントとシステムを紐づけて固有環境を構築するための、一番基本的な仕組みが更新され、大きなマイルストーンを通過しました。お客様のクラウド環境が一層合理的、効率的に運用できるようになりました。 Org IDにつき1テナントの壁 これまで、お客様はひとつのOrg IDにつきひとつのCitrix Cloudアカウントとテナント(Citrix Cloudの利用単位、実際のワークロードVMを展開する環境)しか持つことができず、大きな課題でした。なぜなら、1企業につきひとつのOrg IDが基本ですが、現実には複数の、場合によってはかなりたくさんのIDが付与されるケースがあるからです。つまり、同じ企業において複数IDとともに複数テナントが用意され、これが煩雑な管理のみならず無駄なリソース消費、Citrix利用状況一元把握が困難、またユーザーエクエスペリエンス低下につながりました。 複数テナントが必要と言われるケースには以下の要件があり、一概に否定できないものもあります。 ・テスト環境と本番稼働環境を分けたい(稼働後も、テスト環境を保守・障害発生時の対応に維持したい) ・地域ごと、または業務ごとに分けたい ・オペレーションのキャパシティによって分けたい ・SIパートナーが複数顧客用に、それぞれテスト、本番環境を用意したい ・データレジデンシー対応 解決は1IDに複数テナント Citrixは、メインのOrg…
企業ITは、DX推進を基調としながら生成AIを生産性に結びつける取り組みが急速に立ち上がるなど、新たな投資を積極的に行う局面が増えてきました。一方で、毎日の業務を支えるのは、アプリケーション、データ(コンテンツ)にセキュアにアクセスする環境であることは変わりません。新型コロナ期間を経てリモートワークが通常のワークスタイルになり、自分の業務がいつでも、どこにいても、セキュア且つ快適にできること、それが当たり前にできることが、ビジネスを推進する基盤なのだと言えます。 IT課題 デバイスやOSを意識することなくブラウザだけで業務可能になり、そのうえで必要なSaaSを組み合わせ連携して利用できる現在ですが、多くのお客様はまだその世界にいるわけではありません。 アプリケーションやデータを管理する従来のアプローチは複雑です。社内Webアプリケーション、SaaS、オフィススイート、そしてレガシーアプリケーション。さまざまなタイプのアプリケーションに対して、異なるソリューションとセキュリティでアクセスする、モバイルアクセスはまた別の対処では、複雑な状況が改善されることはありません。サイロ化されたシステム、たくさんの検討要素を抱え、セキュリティ対策は脆弱、そして運用コストが膨張します。 Citrixはプラットフォーム シトリックスは、他の追随を許さないアプリケーションとデスクトップの仮想化をはじめ、ゼロトラストアクセス、包括的なセキュリティを備えた、アプリケーションデリバリのための統合プラットフォームを提供します。セキュアで快適なアプリケーションアクセスはもとより、複雑性を排除し、コスト効果も高いシステムです。 プラットフォームとしての価値を最大限に享受していただくため、細かい機能別の製品パッケージを廃止しました。Citrixのさまざまなエディションやアドオンを検討し、NetScalerについても機能やキャパシティによってたくさんのバリエーションから選択する必要はなくなり、大胆なほどシンプルな製品構成になりました。VDI, DaaSおよびApplication Delivery Controller (ADC)の価値のすべてを柔軟に利用することができます。 シンプルな製品オファー 現在提供する製品パッケージは以下です。 Citrix for Private Cloud* オンプレミスでのCitrix Virtual Apps…
2024年7月19日に発生したWindowsブルースクリーン障害(BSoD)の余波が完全には収束していません。全世界で同時に発生し約850万台のWindows PCに影響を及ぼしたのみならず、Windowsベースの商用システムにも波及し、フライト運行システムが停止して空港で足止めされるニュース映像がテレビに流れるなど、社会的にも大きな問題として捉えられています。 私を含め当社では影響なく、当日も普段どおりにPCを使って業務をしており、世間の”ブルスク祭り”を早い復旧を祈りながら見守っていました。報道に触れてCitrixの影響範囲を整理し、改めて仮想アプリケーション、仮想デスクトップ(今回はまとめてVDIと総称)の有効性を考えてみました。 当社ではなぜ影響を回避できたのか? CrowdStrikeのアップデートが原因とされ、Windows OSが異常を検知したことでPCの通常操作ができなくなった訳ですが、当社ではCrowdStrikeを使っておらず障害は発生しませんでした。仮に発生したとしても、障害が発生していない別のデバイスからVDIに接続すれば、通常の自分用Windowsデスクトップが利用できます。パニックに陥る必要はありません。管理者側で復旧対応が可能です。 今回のBSoDは不幸な障害ですが、これもビジネス継続性計画(BCP)で想定される範囲の事象といえるでしょう。VDIはBCPに効くのです。 VDIの仕組みとアドバンテージ 物理PCではOS、ユーザープロファイル、アプリケーション、データが同じPCという環境にあり、相互に連携して業務処理を行います。下図で示す利用環境と実行環境が同じ(= PC)です。 VDIではOS, プロファイル、アプリケーション、データを物理PCから分離し、クラウドまたはデータセンターで動的に構成します。仮想デスクトップあるいは仮想PCと呼ばれる環境がクラウド/データセンターに用意される(= クラウドまたはデータセンターでPCが起動する)と、その画面イメージを利用環境へ転送します。 ユーザーは手元にある任意のデバイス画面で転送された画面イメージを表示し、キーボード、マウス、トラックパッドを使い、通常のPCと同じように操作します。 実行環境での各構成要素をいかに効率よく必要数を構成するか、画面イメージ転送のパフォーマンスをいかに高めるかが、シトリックスのノウハウでありアドバンテージです。 いつでもどこにいてもPC環境につながり業務を遂行できること、セキュリティを含めたPC端末のメンテナンスの大部分がセンター側に集約されることで、ユーザー生産性とIT管理性が両立します。 先日聞いたお客様の言葉、「6万台あまりのPCメンテナンスが本当にラク。セキュリティチームはVDIが最強と言っている」はリアリティがあります。 VDIならブルースクリーン障害(BSoD)は回避できたか? Windows Server上でさまざまな仕組みを展開することから、CrowdStrikeも利用する環境であれば今回の障害の影響を受けた可能性がありますが、Citrix…